Γδ(ガンマ・デルタ)T細胞療法

今後期待される療法

概要

T細胞の中には、ほんの数パーセントですが、γδT細胞という免疫細胞が含まれています。この細胞はがん細胞に対して、とても高い殺傷能力をもっていることがわかってきました。最近になって、γδT細胞だけを、選択的に活性化させる方法も確立されました。体外でγδT細胞を培養・活性化させて、体内に戻すという方法です。

特徴

T細胞の中でも、表面にγ鎖とδ鎖という“糖たんぱく”からなる受容体(細胞の目印のようなもの)をもっているものを、γδT細胞といいます。ほんの微量しか含まれていないので、これを培養し活性化するというのはとても難しいことでしたが、技術の発展によって、それが可能になりました。
γδT細胞の特徴は、非特異的にがん細胞を攻撃するという点です。体内を巡って、異常な細胞があると即座に排除する免疫細胞としてはNK細胞がよく知られていますが、それと似た働きを、γδT細胞もすることがわかってきたのです。
さらに、NK細胞よりも優れているところがいくつかあります。NK細胞は、がん細胞のうちMHCクラスⅠと呼ばれる目印が出ているがんにしか反応しませんでした。それが、がん細胞の約60%ですから、40%は見逃してしまうのです。しかし、γδT細胞は、MHCクラスⅠが出ていなくても、がん細胞を見分けて排除してしまう力があります。また、がん細胞の多くが、IPP(イソペンテニルピロリン酸)という物質を出しています。この物質にも、γδT細胞は反応をして、がん細胞を攻撃することもわかってきました。αβT細胞のように戦う相手を教え込む必要もないし、NK細胞よりも、もっと的確にがん細胞を見つけて攻撃をしかけ、高い殺傷力で破壊してしまうわけです。注目すべき免疫細胞であることから、今後期待がかかってくるのではないでしょうか。

評価

東大医学部附属病院をはじめ、国内の病院、機関でも臨床試験が行われています。それらの報告書のなかには、腫瘍の縮小など有望な症例が報告されています。
ただ、まだ研究が始まったばかりで、症例も少なく、安全性や使い方、効果については、研究途上といえる段階です。新しい免疫細胞療法として、これから注目される治療法といえるではないでしょうか。

BSL-48 クリニック
ICVS東京クリニック
K-101 クリニック
ニキビワクチン外来
聖ヶ丘病院
介護老人保健施設 聖の郷